親の遺品整理いつから始めたらいい?誰がすればいい? 遺品整理に関する基礎知識を解説

遺品整理 親
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大切な親を亡くした悲しみの中で、避けては通れないのが「遺品整理」という現実的な課題です。


「いつから始めるべきか」「何から手をつければいいのか」と迷われる方も多いでしょう。


遺品整理は心の準備と実務的な計画の両面から考える必要があります。早すぎると感情的に厳しく、遅すぎると法的手続きや住居の問題で焦ることになりかねません。


また、故人の遺した物には法的価値を持つ重要書類から思い出の品まで様々なものが混在しています。家族間で方針を決め、適切に分類し、それぞれの物に相応しい対応をしていくことが大切です。


本記事では、遺品整理を始めるタイミング、具体的な進め方、注意点など、遺された家族が知っておきたい基礎知識についてポイントを押さえて紹介します。


ぜひ参考にしてください。

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親の遺品整理は相続人で協力して行いましょう

遺品整理 親


以下のような理由から親の遺品整理は、相続人全員で協力してやることがおすすめです。

■相続人全員で行うメリット

法的な側面

遺品は相続財産の一部であり、法律上は相続人全員の共有財産となります。
特に価値のある不動産、貴金属、美術品などについては、処分や分配に関して相続人全員の合意が必要です。
一部の相続人だけで勝手に処分してしまうと、後にトラブルとなる可能性があります。


感情的な側面

親の遺品には金銭的価値だけでなく、思い出や感情的な価値が込められています。
子どもそれぞれに対する思い出の品も異なることが多く、相続人全員が関わることで、それぞれにとって大切なものを見つけ、受け継ぐことができます。



公平性の確保

一部の相続人だけで整理を進めると、「自分だけ取り残された」「大事なものを勝手に処分された」といった不満が生じやすくなります。
全員が関わることで、不公平感がなくなります。


協力して遺品整理を行うための具体的なステップ

片付けの順番


STEP

初期段階での話し合い

親が亡くなった後、できるだけ早い段階で相続人全員による話し合いの場を設けましょう。この話し合いでは以下の点を決めておくと良いです。

・遺品整理のスケジュール
・役割分担
・基本的な方針(何を残し、何を処分するか)
・重要書類の保管方法

STEP

実務的な役割分担

全員が常に現場にいることが難しいケースもあるので、役割分担を考えましょう。

・現場での作業担当(近くに住む人)
・記録・写真撮影担当
・貴重品や重要書類(現金・預金通帳・契約書類等)の整理担当
・外部業者との交渉担当
・連絡・調整役



まとめ

親の遺品整理は、相続人全員が協力して行うことで、故人の遺志を尊重し、相続人同士の関係も良好に保つことができます。
物理的に全員が参加できなくても、情報共有や意思決定のプロセスには全員が関わることが大切です。
遺品整理は単なる「モノの整理」ではなく、家族の歴史と記憶を次世代へと引き継ぐ大切な機会でもあります。故人への感謝の気持ちを持ちながら、相続人同士が支え合って進めていきましょう。

遺品整理はいつから始めたらいい?

遺品整理をはじめるタイミングはいつがいい?

親の遺品整理の開始時期はいつがいい


では、親の遺品整理の開始時期はいつがいいのでしょうか?




■葬儀の後(亡くなってから1〜2週間後くらいから)

葬儀が終わり、相続手続きの基本的な部分(遺言確認、相続人確定など)が進んでからはじめる


四十九日法要の後

四十九日が終わり供養が落ち着いたタイミングではじめる


心の準備ができたとき

悲しみが少し和らぎ、家族が精神的に遺品と向き合える状態になってからはじめる



このようなタイミングが一般的な目安です。

<<形見分けなどの遺品整理は早く進めなくてOK>>
相続関係の整理は、親が生前に使っていた家財や衣類などの遺品は、悲しみが落ち着くまでそのままにしておいても大丈夫です。



しかし、期限までに、もしくは早めにした方がいいものもありますので解説します。

期限までに、もしくは早めにした方がいいもの

相続に関する遺品整理は3か月月以内に
相続に関する貴重品や重要書類の整理は3か月以内に行いましょう。


相続税の申告・納付の期限は『亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内』です。
期限を過ぎてしまった場合、追徴課税という罰則が発生してしまいます。


また、

借金など負の遺産があることがわかり、相続放棄を検討する場合
相続放棄ができる期間は『相続が開始されたことを知ってから3か月』
です。

早めにした方がいいもの

賃貸物件に住んでいた場合

賃貸物件では、手続きをしなければ亡くなった後も毎月家賃が発生してしまいます。
家賃や退去費用は、相続人が支払わなければなりませんので、以下の手順で早急に対応しましょう。


<契約関係の確認>

  • 賃貸契約書を見つけ出し契約内容を確認
  • 契約者名義、解約条件、原状回復義務の範囲を把握する
  • 連帯保証人の有無と誰になっているかを確認する




<大家さん・管理会社への連絡>

  • できるだけ早く訃報を伝え、今後の対応について相談する
  • 解約予定時期を伝え、必要な手続きを確認する
  • 退去時の立会いスケジュールを調整する

家賃は日割り計算される場合でも、1か月分がまるまる発生する場合でも、早期解決が経済的負担を減らします。
特に家財道具が多い場合は、整理に1~2ヶ月かかることも珍しくありませんので、計画的に進めることをおすすめします。


以下も同じような理由で早めに進めた方が
不要な出費を防ぎ、後々のトラブルを回避できます。


公共料金の引き落とし口座

・電気、ガス、水道の契約
・固定電話、携帯電話、インターネット回線
・NHK受信料
・新聞購読料
・マンション・アパートの管理費、駐車場代

  • 各事業者に連絡し、契約者の死亡を伝える
  • 解約手続きまたは名義変更の案内を受ける
  • 未払い金がある場合は清算する
  • 口座引き落としの停止手続きを行う(金融機関でも可能)


定期購読物・会員権

・雑誌や情報誌の定期購読
・各種サブスクリプションサービス
・スポーツクラブ、カルチャースクールの会員権
・各種協会や団体の会員資格
・クレジットカードの年会費
・保険料の自動払込

  • 契約書や会員証を探し、連絡先を確認
  • 死亡による解約の意向を伝える
  • 返金や名義変更の可否を確認
  • 解約に必要な書類を提出する


レンタル品

・福祉用具(介護ベッド、車椅子など)
・医療機器(酸素濃縮器など)
・賃貸物件の設備(給湯器、エアコンなど)
・レンタカー、レンタサイクル
・レンタル本、DVD、CDなど
・貸金庫

  • 契約書から業者の連絡先を確認
  • 死亡による返却の意向を伝える
  • 返却方法と期限を確認(引き取りに来てもらえるか交渉)
  • 未払い料金があれば清算する



※各事業者に死亡を伝える際は、相続人であることを証明する書類が求められることが多いので、戸籍謄本などを複数用意しておくと便利です。



親の遺品整理で失敗しやすいことや苦労しやすいこと

生前整理をうまく進めるコツ

実際に親の遺品整理をスタートした後、陥りやすい失敗や苦労とその対策をまとめましたので、参考にしてください。

感情的な問題

  • 思い出の品に囲まれ作業が進まない
  • 遺品に向き合うことによる精神的ストレス
  • 兄弟姉妹での意見対立

対策

・整理を数回に分ける一度に終わらせようとしない
・家族間で事前に「誰が何を引き取るか」等ルールを決めておく
・特に思い出深いものは写真に撮って記録してから手放す
・自分たちだけでは難しいと感じたら無理せず専門の遺品整理業者への依頼も検討する

時間管理の問題

  • 量が多すぎて手が付けられない
  • 仕事や家庭との両立が困難
  • 遠方に住んでいて頻繁に通えない

対策

・部屋ごと、カテゴリーごとに区切って計画を立てる
・最初に「3日以内」「1週間以内」「1ヶ月以内」と優先順位をつける
・連休や休暇を利用して集中的に取り組む日を設定する
・親族で分担して行う場合は明確な担当範囲を決める

判断の難しさ

  • 何を残すべきか判断できない
  • 価値あるものと不要なものの区別ができない

対策

・「必ず残す」「迷う」「処分する」の3分類から始める
・迷うものは一時保管し、後日冷静に判断する時間を設ける
・骨董品や美術品は専門家に査定を依頼する
・使える日用品は寄付やリサイクルショップの活用を検討する

書類や法的手続きの複雑さ

  • 重要書類を見落とす
  • 相続関連の手続きが複雑で理解しきれない
  • デジタル遺産(SNSアカウント、クラウドデータなど)の対応方法がわからない
対策

・書類は捨てる前に必ず内容を確認する
・10年以上の古い書類でも保険証書や権利証などは確認する
・相続手続きは司法書士や行政書士に相談する
・パソコンやスマホは初期化する前にデータをバックアップする
・デジタル遺品の対応については専門業者もあるので活用する



遺品整理は物理的な作業だけでなく、心理的な負担も大きいものです。


無理せず段階的に進め、必要に応じて専門家の力を借りることも検討されることをお勧めします。

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