
孤独死現場やゴミ屋敷におけるウジ虫・ハエの大量発生は、現代社会が直面する深刻な問題の一つです。
ウジ虫・ハエは、一度発生すると急速に増殖するため、衛生面や健康面で重大なリスクをもたらす可能性があり、早期の対処が不可欠です。
本記事では、ウジ虫やハエの発生メカニズムを詳しく解説し、業者による駆除方法や被害を広げないための注意点についてご紹介します。
クリーンメイトでは、遺品整理士資格だけでなく、都道府県知事許可 塗装工事業、内装仕上工事業の許可など様々な資格を保有しておりますので、安心してお任せください。
■参考
これまでたくさんのお客様から口コミを頂いております。
是非ご覧ください。
もくじ
ウジ虫やハエはなぜ発生する?

そもそもウジ虫やハエはなぜ発生するのでしょうか?そのメカニズムについてみていきましょう。
ウジ虫(蛆虫)とは?
主にハエの幼虫のことを指します。
ハエが卵を産み、その卵が孵化してウジ虫になります。
ウジ虫は生ゴミ、動物の死骸、糞便など腐敗した有機物を食べて成長し、やがて蛹になり、最終的に成虫のハエになります。
ハエの発生サイクル
1.卵(約1日間)
2.孵化してウジ虫になる(約1週間)
3.さなぎに変化(約4~5日間)
4.成長してハエになる
気温にもよりますが、通常1〜2週間でこのサイクルを繰り返すということになります。
一匹のハエ(メス)は一生のうちに500個もの卵を産みますが、一回で約100個産卵すると言われています。
ハエ(メス)の生存期間は1~2か月だと言われていますので、その期間にサイクルが繰り返されるとすると…。
想像しただけでもゾッとするような状況です。
そして、ハエはわずかな隙間からでも室内に侵入してきますので、孵化したハエ以外の害虫も寄ってきます。
遺体の発見が遅れるほどハエの侵入が増え、ウジ虫や成長したハエがどんどん増えていくのです。
さらに、室内の温度が30度を超えると成長スピードは大幅に増大します。
気温が高い状況下で長期間発見が遅れた孤独死現場では、時に部屋中がハエに覆われて目視できなくなることも。
そのため夏場は冬場に比べると倍以上のウジ虫・ハエが発生してしまいます。
ウジ虫やハエが発生するのはこんなところ
孤独死現場でウジ虫やハエが発生しやすいのは以下のような場所です。
■遺体周辺エリア
最も発生頻度が高いのは遺体が発見された場所とその周辺です。
腐敗が進行する過程で体液が漏出し、床材や畳、カーペットに浸透します。この体液が豊富な栄養源となり、ハエが産卵し、ウジ虫が大量発生します。
■台所・キッチン周辺
食べ残しや生ゴミが放置されている台所は、ウジ虫・ハエの絶好の繁殖場所です。
流し台の三角コーナー、排水口、冷蔵庫内の腐敗した食品、食器に付着した食べかすなどが発生源となります。
水分と有機物が豊富で、温度も適度に保たれているため、繁殖条件が整いやすい環境です。
■浴室・洗面所
湿度が高く、髪の毛や皮脂汚れが蓄積しやすい浴室や洗面所も要注意エリアです。排水口に詰まった髪の毛や石鹸かす、カビなどが栄養源となります。
■トイレ
衛生状態が悪化したトイレでは、便器周辺や床の隙間に体液や汚物が付着し、そこからウジ虫が発生することがあります。特に清掃が長期間行われていない状況では発生リスクが高まります。
■ゴミ袋・ゴミ箱周辺
家庭ゴミが長期間放置されている場所では、生ゴミの腐敗が進行し、強烈な悪臭とともにウジ虫が大量発生します。
特に密閉されていないゴミ袋や、破れたゴミ袋から漏れた液体が床に付着した箇所は要注意です。
■寝具・布団
遺体が布団の上で発見された場合、体液が寝具に大量に浸透します。マットレスや布団の内部は湿度が保たれやすく、ウジ虫の絶好の繁殖場所となります。
■床下・畳の下
木造住宅では、体液が床板の隙間から床下に浸透することがあります。
床下は湿度が高く、風通しが悪いため、一度ウジ虫が発生すると駆除が困難になります。
畳の下の床板も同様に、体液が浸透しやすい箇所です。
被害を悪化させないためにすべきこと

孤独死が起きた現場で、ウジ虫やハエによる被害をさらに悪化させないためには、どのようなところに注意するべきなのでしょうか?
注意するべき点は、下記の4つです。
・現場への立ち入り制限
・換気・通風の遮断
・素人による清掃作業は絶対NG
・孤独死やゴミ屋敷を発見したらすぐに特殊清掃業者へ
それぞれについて順番に解説していきましょう。
■現場への立ち入り制限
発見者や関係者は現場への立ち入りを最小限に抑えましょう。素人が安易に立ち入ると、害虫を他の場所に拡散させてしまったり、感染症のリスクを高めてしまう可能性があります。
必要最小限の確認のみに留め、長時間の滞在は避けてください。
■換気・通風の遮断
現場からの悪臭や害虫の拡散を防ぐため、窓やドアを閉め切り、換気扇も停止させます。エアコンも使用を控え、空気の流れを最小限に抑えることが重要です。
■素人による清掃作業は絶対NG
適切な防護装備なしでの作業は感染症リスクが高く、かえって汚染を拡散させる危険があります。
専門業者に任せることが最も安全です。
■専門業者への迅速な連絡
特殊清掃業者や害虫駆除の専門業者にすぐに連絡を取りましょう。多くの業者が24時間対応しており、時間の経過とともに被害が拡大するため、一刻も早い対応が重要です。
連絡時には現場の状況を詳しく伝えましょう。
孤独死現場における特殊清掃業者による清掃の手順

ウジ虫やハエが発生している現場では、単純な殺虫剤では対処できず、発生源の完全除去と専門的な清掃・消毒が必要になります。
ウジ虫やハエの発生した孤独死現場では下記のような清掃作業が行われます。
①ウジ虫やハエの駆除
②消毒・除菌作業
③汚染物の梱包・撤去
④特殊清掃作業
⑤遺品整理作業
⑥クロス剥離作業(場合により原状回復工事も行う)
⑦除菌・消臭作業
ウジ虫・ハエ発生現場 <特殊清掃の実例>
ここからは弊社クリーンメイトで実際に施工した例を使って、さらに詳しくみていきましょう。
実際の作業現場の様子や費用感なども参考にしてください。
<作業手順>
ハエやウジ虫などの害虫駆除作業からスタート
まずはウジ虫やハエの駆除作業からおこなっていきます。
※先に駆除作業を行うことで、作業スタッフへの感染予防・臭気やハエなどが外部へ放出されることを防ぎます。
※近隣住民への配慮や感染予防の観念から、作業中は必ず窓や換気扇を開けずに進めていきます。
汚染エリア全体に除菌剤(除菌ナイン)を散布
カーペットなど体液が付着している汚染物を梱包・撤去
汚染箇所清掃作業
解体作業スタート(必要最低限の箇所のみ解体)
※駆除作業後は特殊清掃や遺品整理をおこない、クロス剥離や原状回復工事をおこなった後に、消臭作業へと入ります。
(室内環境を元に戻し、臭気を低減させるため)
消臭作業
これで終了です
最も重要なのは、素人判断での対応を避け、専門業者に速やかに依頼することです。
被害の拡大を防ぐには、迅速かつ適切な専門的対応が不可欠です。
孤独死の特殊清掃はクリーンメイトにおまかせください!
本記事では、特殊清掃のプロが教える 孤独死現場でウジ虫やハエが発生する理由という部分に焦点を当てて解説しました。
この記事のまとめ
・ウジ虫・ハエの発生メカニズムと増殖速度
・発生しやすい場所
・被害を悪化させないための注意点
・特殊清掃の基本的な流れ
・実例から見る対応と費用感
特殊清掃を行う際、まずは故人に対する供養の気持ちを大切にしていただき、家族や親族にとって一番いい方法を取ってもらいたいと思っております。
ですが、孤独死についてお悩みでしたら、特殊清掃・遺品整理のプロである私たち業者にまずはお気軽にご相談くださいませ。
現在悩まれている方にとって本記事の内容がお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
■参考
これまでたくさんのお客様から口コミを頂いております。
是非ご覧ください。
■関連HP
特殊清掃(クリーンメイト特殊清掃専門HP)についての詳しい内容はこちらもご覧ください。

クリーンメイトは3,000件以上の実績を誇りながらも、やり直し・クレーム等は現在まで一度もありません。
作業にあたるスタッフは、経験豊富で正しい知識を持つスタッフが担当します。
【対応エリア】
関西エリア(大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀)、東海中部エリア(愛知・岐阜・三重・静岡・新潟・富山・石川・福井・長野・山梨)、関東エリア(東京・千葉・埼玉・神奈川・群馬・栃木・茨城)、北海道東北エリア(北海道・青森・秋田・岩手・山形・宮城・福島)中国四国エリア(鳥取・島根・岡山・広島・香川・愛媛・徳島・高知)、九州沖縄エリア(山口・福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄)一円
遺品整理、生前整理、特殊清掃およびリサイクル品買取、ゴミ屋敷片付け、法人向けサービスなども行っています。
大阪・関西エリアのほか日本全国対応可能です。
私たちクリーンメイトでは、長年の経験から遺品整理・家財整理に関する知識を持ち、遺品整理士協会から認定をいただいている企業ですので、お悩みの方は一度ご相談ください。
また、家財買取も行っておりますので、ご希望の方はお見積り時に担当までお声掛けください。
24時間年中無休対応(相談・お見積り無料)となっており、お電話以外にも、問い合わせフォーム(メール)やLINEからも可能ですので、お気軽にお問合せくださいませ。
■ご兄弟が孤独死 <死後40日経過 大阪府内>
作業箇所:1室(汚染箇所のみ)
作業人数:2人
作業時間:約3時間
作業金額:181,500円(税込)
<施工内容>
特殊清掃
・汚染物梱包、撤去
・除菌剤散布(除菌ナイン使用)
・汚染箇所清掃(汚れナイン使用)
・汚染箇所解体
・消臭作業(臭いナイン使用)
※DNA鑑定の結果待ち状態のため、遺品整理は行わず簡易消臭まで
<状況>
・ご兄弟がお部屋内にて孤独死
・警察からの連絡によって亡くなったことを知った
・遺体発見時には死後40日ほど経過
・外気温が高い日が続いたことから腐敗もかなり進んでいたとのこと