もくじ
水害が起こる原因
近年、ゲリラ豪雨や台風が頻発していることから、水害に合うリスクは日々高まりつつあります。
本記事では、水害が起こった際に想定される被害、対策について紹介します。
そもそも水害が起こる原因はなんでしょうか？
主な原因である自然的要因と人為的要因について説明します。
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自然的要因
豪雨や台風、雪解けなどにより河川の水位が急上昇し、氾濫が発生します。特に集中豪雨や線状降水帯と呼ばれる現象は、短時間で大量の雨をもたらし、地面や河川が水を吸収しきれなくなることで洪水や浸水が発生するため大変危険です。
特に、低地や河川沿いの地域は被害が拡大しやすくなっています。
人為的要因
都市化や森林伐採などが原因に含まれます。都市部ではアスファルトやコンクリートが広がり、雨水が地下に浸透しにくくなります。
その結果、排水機能が追いつかずに水が溢れる「都市型水害」が発生します。また、森林伐採や土地開発により自然の保水力が低下し、雨水が一気に流れ込むことも水害のリスクを高めています。
さらに、河川や排水路の管理が不十分であったり、老朽化したインフラが適切に機能しない場合も、水害の被害を大きくします。
上記に加えて、気候変動も水害を悪化させる要因として注目されています。地球温暖化により極端な気象現象が増加し、豪雨の頻度や強度が高まっています。
水害で起こる被害
それでは、水害が起こると私達の生活にどのような影響があるのでしょうか？
水害がもたらす被害は、多岐にわたりますが、人的被害、経済的被害、社会的影響、環境被害に分類して説明します。
人的被害
洪水や浸水により命を落とす人々や行方不明者、怪我人が発生します。また、家屋が流される、孤立するなどして避難生活を余儀なくされるケースも多く発生します。
なお、避難所生活によるストレスや健康被害は深刻で、高齢者や体が不自由な人々にとっては命に関わる危機となりやすいです。
経済的被害
河川の増水による堤防の決壊、橋の流失、家屋やインフラ、農地が浸水・破壊されることで莫大な修復費用が必要になります。
また、農業や漁業では作物の全滅や生産基盤の喪失が生じ、地域経済に大きな打撃を与えます。
社会的影響
学校や病院、公共施設が被害を受けることで、教育や医療が一時的に中断される可能性もあります。
交通網が寸断され、物資や救援の輸送が遅れれば被災地の生活は一層厳しいものになってしまいます。
環境被害
洪水により河川や湖沼が汚染され、生態系が破壊されることがあります。
また、森林や湿地が被害を受けることで、自然の保水能力が低下し、さらなる水害リスクが高まる悪循環が生じることも懸念されます。
近年の水害事例
日本では、毎年のように豪雨や台風による水害が発生しており、多くの地域で人的・経済的被害が生じています。
実際にどのような被害があったのか、過去の水害事例をご紹介していきます。
2018年7月 西日本豪雨
記録的な集中豪雨により広範囲で河川の氾濫や土砂災害を引き起こしました。広島県や岡山県を中心に多くの住宅やインフラが被害を受け、200名以上の命が失われました。
また、約2万軒の家屋が浸水被害を受け、生活の再建に多大な時間と費用がかかりました。
この豪雨は、線状降水帯と呼ばれる同じ場所に長時間雨を降らせる気象現象が主な原因とされています。
2020年7月 九州豪雨
熊本県を中心に豪雨が発生。球磨川の氾濫により広範囲が浸水し、特別養護老人ホームなどでも多くの犠牲者が出ました。
この災害では、高齢者施設や避難所の整備不足が問題となり、災害時の弱者支援体制の見直しが強く求められる結果となりました。
すぐにできる水害対策
では、水害がいざ発生したときには慌てないよう、事前にできる対策はあるのでしょうか？
ここでは誰にでもすぐできるものをご紹介します。
1. 非常用持ち出し袋の準備
避難する際に必要な物資を迅速に持ち出せるように準備しておきます。
食料、水、常備薬、懐中電灯、携帯電話の充電器、現金などをリュックにまとめ、家族全員分を用意しておきましょう。
2. 家の周囲の点検と対策
自宅周辺の排水溝や側溝を清掃し、水がスムーズに流れるようにしておきます。
また、止水板や土嚢を準備しておくことで、浸水を防ぐことが可能です。窓やドアの隙間を防ぐためのシートや防水用品も有効です。
3. 地域のハザードマップ確認
自治体が提供するハザードマップを確認し、自宅が浸水リスクの高い地域かどうかを把握します。
避難経路や避難所の場所も事前に確認し、家族と共有しておきましょう。
4. 気象情報の取得手段を確保
防災アプリや緊急速報メールの設定を行い、気象情報や避難指示をすぐに受け取れるようにしておきます。
ラジオやポータブルテレビも備えておくと安心です。
5. 家族での防災計画作成
水害発生時の連絡方法や集合場所、避難ルートを家族で話し合い、計画を立てておきます。
特に高齢者や小さな子どものいる家庭では、具体的な行動手順を決めておきましょう。
まとめ
水害から身を守るためには、あらかじめ想定される被害を把握するとともに、避難用具などの必要なアイテムを備えることがとても大切です。
ご紹介した対策をぜひ実行してみてください。
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