
本記事では、孤独死した際の遺品整理の方法、費用や流れ・注意点について詳しく解説します。
悲しいですが、大切なご家族の死は突然やってきてしまうものです。
ご家族の方が、いざという時に役立てていただける内容ですので、ぜひ参考にしてください。
クリーンメイトでは、遺品整理士資格だけでなく、都道府県知事許可 塗装工事業、内装仕上工事業の許可など様々な資格を保有しておりますので、安心してお任せください。
もくじ
孤独死に伴う遺品整理の基本知識

孤独死とはなにか
「孤独死」とは、誰にも看取られることなく一人で亡くなり、しばらくの間発見されない死のことを指します。
自宅などで一人暮らしの人が、何らかの原因で死亡し、死後一定期間にわたり誰にも発見されずにいた状態。
特に日本で社会問題として注目されています。
詳しく言うと、一人暮らしの高齢者が多いですが、若い人にも起こることがあります。
死後、数日〜数週間またはそれ以上誰にも気づかれずに放置されることもあり、発見されるきっかけは、異臭、郵便物の滞留、家賃の未払い、近所からの通報などが多いです。
遺品整理が必要になる理由
遺品整理とは故人が遺した家財道具、日用品、貴重品などの遺産と不用品を処分する作業のことを指し、孤独死されてから発見までに時間を要した場合には、部屋中にご遺体の腐敗臭や体液が染み込んでしまっています。
そうなるとほとんどの家財道具は使用できず、処分が必要となります。
また、故人がどこに何を置いているかなど、貴重品や契約書の保管場所が分からないこともあるので、その場合には整理前にどこにあるか探すところから始めなければいけません。
賃貸マンションや集合住宅にお住まいの場合、賃貸契約等の退去日が迫っていたり、早急に退去しなければいけないこともあるでしょう。
退去日を過ぎてしまうと遺族や血縁者に家賃請求されることもあるので公共料金や各種手続きも忘れずに行わなければなりません。
孤独死が発生した際の遺品整理の義務とは
孤独死が発生した場合、基本的には「相続人」が遺品整理を行う必要があります。
亡くなった人に家族(配偶者・子ども・兄弟など)がいる場合、その人たちが遺品を整理する責任があります。
※遺品には「お金・家・物・借金」など全部含まれます。
相続したくない場合には「相続放棄」も可能です。家庭裁判所に申し出れば、財産も借金も受け取らないで済みますが、勝手に遺品に手を付けると放棄できなくなることがあるので注意が必要です。
もし、相続人がいなかったり全員が放棄した場合には、最終的に遺品や財産は国のものになりますが、家や荷物の片づけはすぐに国が行ってくれるわけではないので、貸主や自治体が困ることも多いといった問題もあります。
孤独死の遺品整理の流れ

業者選びから特殊清掃の手順まで
①業者選び
口コミや評価を調べて、過去の実績や評判を確認します。長く運営している業者が信頼できる場合が多く、信頼できる業者選びが大切です。
清掃に関する資格を持っている業者(遺品整理士など)は、専門的な知識を持っている証拠になり、資格があるかの確認が必要です。
見積もりを依頼して、料金が明確かどうか確認します。
最初にきちんと説明してくれる業者を選ぶと安心です。
②特殊清掃の手順
業者はまず現場に来て、現場の確認をしてどんな状況かを確認します。
部屋の広さや汚れ具合、消毒が必要かどうかを見ます。
次に遺体の撤去を行います。
業者は遺体の撤去は行いませんので、まず遺体搬送業者に連絡して、遺体を移動させます。
その後、清掃作業が始まります。
死後、体液が残っている場合が多いので消毒と除菌をしっかりと行います。
また腐敗臭や体臭が残ることがあるので、専用の薬剤や消臭剤などの機械を使って臭いを取り除きます。
その他の汚れ物の処理としては、血液や体液がついた家具や床などを適切に処分します。
必要があれば、汚れた家具を交換することもあります。
そして最後に、部屋全体をきれいに掃除します。
ゴミや汚れを取り除き、清潔な状態にして作業は終了となります。
遺品整理と処分の具体的なステップ
遺品整理の流れとして大きく5つのステップに分類します。
①仕分け
いるもの、いらないものを仕分けした後、思い出の品、貴重品、必要な書類などを取り分けます。
残されたものを「保管」「譲る」「処分」に分けておきます。
②必要な手続きの確認
電気・水道・ガスなどの契約解除、郵便物の転送、各種名義変更、行政手続きなどの確認が必要です。
③不要な物の処分
家電・家具などは自治体のルールに従って処分し、可燃・不燃・粗大ゴミなどのゴミの分別も大切です。
④買取・リサイクル
家具、家電、貴金属などまだ使えるものについては買取業者に依頼すると処分費の節約になります。
⑤部屋の清掃
業者に頼む場合は、
見積もり → 日程調整 → 作業立ち会い(または委任)→ 完了確認
となります。
※必要があればハウスクリーニングや原状回復も検討しなければなりません。
孤独死の遺品整理における注意事項
故人の体液や腐敗臭があるため、自分たちで触ろうとすると危険なことも考えられますので、まずは専門の清掃業者に任せるのが安全です。
匂いや作業音が出ることもあるので、事前に近所の方に一声かけるなどの考慮も必要です。
※消毒・消臭が終わってから遺品整理を始めると良いでしょう。
通帳・遺言書・身分証・鍵などの貴重品はゴミと一緒にしないよう注意しましょう。
遺族が無理して片付けるのではなく、業者に依頼するなどの方法もおすすめです。
孤独死に関する費用の相場

費用の相場と内訳
特殊清掃費用、遺品整理費用、どちらも5〜30万円がおおよその相場となります。
汚れの程度、部屋の広さ、消臭の必要性などで変動することもあります。
特殊清掃だと、体液除去+消臭で10万~20万円が多いケースが例としてあげられます。遺品
整理だと、1K~1LDKの部屋で10万~20万円が相場となり、不用品の量やエレベーターの有無でも変わってきます。
※消臭・脱臭作業が必要でオゾン脱臭機などを使って臭いを完全に除去する場合には10万~30万円程度、追加で必要となります。
また、現状回復や修繕費がかかる場合もあり、床の張り替え、壁紙交換、リフォームなど汚れ
や腐敗の進行具合で数万円~100万円以上の高額になることも考えられます。
目安としては、合計で20万~50万円前後が一般的で現場の状況によっては100万円近くになるケースもあります。
費用を抑える方法
孤独死にかかる費用は状況によって大きくなることもありますが、工夫すれば費用を抑える方法もあります。
1社だけで決めず、最低でも2~3社から見積もりを取ることで内容・料金の比較で、高すぎる業者を避けられることがあります。
特殊清掃+遺品整理+消臭などがまとめて安くなるパックがあればバラバラで依頼するよりお
得になる可能性があるので見積もりを取る時にセットプランも確認しておくと良いでしょう。
貴重品の仕分けや簡単な掃除、ゴミの分別などは家族で対応して自分たちでできることをやっ
ていくと全てを業者に頼まないことでコスト減に繋がります。
また、家電・家具・ブランド品などの買取可能な遺品をリサイクル業者に売ることで整理費用の一部を回収できるといったメリットもあります。
「全部任せる」より、「できる部分は自分たちで対応+プロに必要最低限だけ頼む」のがコスト削減のコツです。
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本記事では、孤独死した際の遺品整理の方法、費用や流れ・注意点について解説しました。
【内容まとめ】
・遺品整理が必要になる理由
・遺品整理の義務と相続の関係
・費用相場と節約方法
孤独死で亡くなる方の数は年々増加してきています。
決して他人事ではなく、みなさんの身近にも起こり得る問題なのです。
本記事の内容が今後の知識となり、みなさんにとってお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
■関連HP
特殊清掃(クリーンメイト特殊清掃専門HP)についての詳しい内容はこちらもご覧ください。

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